素晴らしいマスタリングのための音楽のアレンジのコツ

ミニシリーズの第2部:　良いミキシングが重要なわけ – イーライ・クランツバーグが、アレンジと曇りのないミキシングの重要性について語ります。

LANDRから皆様へ、LANDRを用いたマスタリングに至るまでの音楽づくりを深く理解していただき、ミュージシャンの皆さまが素晴らしいミキシングができるようにお手伝いしたいと思います。

まずは次の文章を読んでから、コンプレッションとミキシングについてのイーライの先週の記事をよくご覧になってください。

アレンジ：あなたのアレンジでは、楽器と歌声が聴衆の注意をひこうと争い合うようではいけません。よくある間違いは、キーボードが和音のパターンを精力的に奏でているときに、それと同じ音域でギターにリズムに乗った和音でしきりに歌わせるようなことをすることです。いくつもの周波数が競い合うならば、ミキシングはノイズだらけのごたごたした結果になると思います。それぞれのパートがお互いに補い合うことが極めて重要で、お互いに道を譲りあわなくてはなりません。仮にいくつかのパートの競合が避けられない場面があっても、どれか一つパートの演奏を引き立たてて他を控えさせるようにするべきだと思います。あるいは、それぞれのパートを異なるレジスタ設定にして、競合せず響き合うようにしてもよいでしょう。 マイケル・ジャクソンの初期のデモ Don’t Stop ‘Til You Get Enough を例にとって聴いてください。

この曲は驚くほど単純です。パーカッション、スネアに、薄汚れたフェンダー・ローズのベースライン、シンセサイザーの和音とギターの大胆なメロディ。この曲をこれほど効果的にしている理由は (もちろん才能なのだが) この単純さにあります。ぶつかり合うものなどどこにもない。それぞれ補い支え合っているのです。

Eli Krantzbergは国際的に知られている著者で、ミュージックソフトウェアのトレーナーでもあります。